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メキシコ・ラパス
M/V Valentina_Socorro Islands -FEB 01, 2014 DEPARTURE
2014.02.13
今回のクルーズ期間中、ソコロ島では、海軍演習が計画されているので、今回は、サン・ベネディクト島とロカ・パルティーダでのダイビングとなりました。
まずダイビング初日は、サン・ベネディクト島でのダイビング。
1本目のチェックダイブは、水面が穏やかでエントリー水深も浅い為、落ち着いて安全に適正ウェイトチェックのし易いラス・クアビタスにてファーストダイブ。
ホワイトチップ遭遇率の高いトンネルを潜り抜けているとマンタがその岩上に訪れてきていました。
その後マンタは、一旦離れてしまったかと思っても、ひらりと再び現れて何回も私達ダイバーの周りを周遊してくれます。
根の周りに戻ってきてくれるので、待ち合わせをしているかのようにわざわざ戻ってきてくれます。
むしろ追ってしまうと、その分だけ方向転換して離れてしまうので、カメラを構えてマンタがもっと近づいてくる、
戻ってくるのを待っているのが、一番効果的な方法なんですね、
2本目以降はポイントをザ・キャニオンに移して、ダイビング。
ペドロ率いるチームは、ハンマーをget。
私のグループでは、最後の最後、安全停止時に、ようやくマンタがやってきてくれました。
安全停止が終了しても、ずっと僕らから離れず、エキジットするのがとっても勿体ない気がしました。
続く3、4本目では、それぞれ複数の枚数のマンタ、とても大きなイエローフィンツナ(キハダマグロ)や、ハンマー、ガラパゴスシャーク、シルキーシャークなど見ることが出来ました。更にロレンソは、3m程のタイガーシャークも目撃したとの事です。
透明度:15m〜25m
水温:23度
ダイビング2日目は、同ザ・キャニオンにて朝一番からダイビングしてきました。
根待ちをはじめると、間もなくハンマーヘッドシャークが、同じ根の上、すぐ隣2mもない距離まで寄ってきてくれました。
気を張って待っているはずなのに、ここまで近くに来る前に、気が付けないのだから、不思議です。 そして驚きも一入です。
別グループも、少し距離はあったものの複数のハンマーヘッドシャークを目撃。
2本目から4本目まではザ・ボイラーにポイントを移動してマンタ三昧のダイビング。
特に2本目では全グループがそれぞれイルカの群れに遭う事が出来ました。
ただ、ここで、ちょと問題発生。
翌日予定していたロカ・パルティーダですが、引き続き強風予報が出ており、当初の予定を1日ずらして、風が収まっていく予報である翌々日にスライドして向かう判断にいたしました。自然相手の事と分かっているとはいえ、難しいものです。
透明度:20m〜40m
水温:23度
ダイビング3日目。気象待ちするサン・ベネディクト島でも風が治まるの待つため、しっかり風陰げになりますキャニオンにて本日も終日ダイビングを致しました。
1本目は、砂地、ドロップオフの根、中層移動中に分けてハンマー計10匹、イルカ3匹、マンタ3匹のダイビング。
ひょっとして、順延して正解だった?って思っちゃう嬉しい誤算。
2本目は、砂地側でハンマー単体を別方向に2回、マンタ三昧の後に、最後は中層移動中に大きめのハンマー2匹。
3本目は、グループでもっとひとまとまりになるようにしてダイビング。 ドロップオフの極寄りにハンマー。
慌てて追わずに、様子を見てると、逃げずに、ゆっくり泳ぐ姿を見る事が出来ました。
今回のクルーズ中に、ザ・キャニオンで遭遇するハンマーは、大きな群れとは遭遇できなかったものの、単体や5匹以下とはいえ、1ダイブ中の遭遇回数とハンマーまでの距離感はなかなかのものでした。
透明度:20m〜35m
水温:23度
ダイビング4日目、海況待ちした結果、幸い風も治まり、ついにロカ・パルティーダにやってきました。
とは言いましたものの、終日、流れが無く、ロカ・パルティーダらしからぬ魚影の薄さでした。
このポイントでは、いつもは脇役扱いになってしまうホワイトチップでさえ、数が少なかったです。
OH MY GOD!
それでも1本目は、ハンマーヘッドシャーク、ガラパゴスシャーク、ロレンソチームはキハダマグロを目撃して帰ってきました。
2本目、3本目とザトウクジラの母子の鳴き声が響くように聞こえる中でのダイビングでした。
とても深い水深にいるのか、まだまだ距離が遠いのか、探せども探せども、海は広く遭遇する事が出来ませんでした。
相変わらず、流れが全く無く、水深を落して深めの水域を探しにいっても、中層を流してハンマーを探しても、ブルーウォーターダイビング。
ザトウクジラの鳴き声が大きく響き渡るだけに、もどかしい思いをしてしまいました。
4本目前に、ザトウクジラがこれまでで一番ロカ・パルティーダに寄ってきていましたので、
ダイビングスタート前から予定をホエールスイムに切替、準備を開始し、ディンギーに乗り込み出発いたしましたが、
まだ、赤ちゃんが生まれたてすぎなのか、水面に上がったのを目撃しても、近寄れる前に、すぐに動いて離れてしまい、
エントリーするまでの機会に恵まれませんでした。 残念!
ホエールスイム(シュノーケリング)では、
1)鯨はとても繊細です。ボート上、ディンギー上でも出来る限り、声は小さく、音を立てないで、鯨が逃げないように心掛けましょう。
2)ディンギーから水面のエントリーは、そ〜っとフィンから入り、音を立てない、水飛沫を立てないように注意しましょう。
3)シュノーケリング中に、フィンキックで水面に水飛沫が立たないように、軽量でもウェイトベルトを付けて、ホエールスイムをいたしましょう。
4)スイム中、姿を見失ったら、ディンギー船長を見て下さい。 ディンギーの上からは、目線が高いので、鯨が今どの方角に居るか、どれくらいの距離が離れているか、ディンギー船長が教えてくれます。 鯨までの距離が既に遠い場合は、ディンギーに戻ってきてもらうように合図をいたします。
5)シュノーケリングなので、軽装ですが、ディンギーの乗り降り時は、安全の為に、ダイビング時と同様に両手フリーで乗り降りしていきましょう。
透明度:25m前後の水深では30m〜45m
水温:24度
ダイビング5日目もロカ・パルティーダ。
昨日に比べると、気持ち流れが当たり始めた海の雰囲気は、徐々に良くなってきた印象です。
流れの当たり具合と、魚影を見て、ハンマーを捜索するポイントを絞ってみました。
岩崖から、そうあまり離れない距離でハンマー単体、そして2、3匹がちらほらと出始めました。
ホワイトチップ、ガラパゴスシャーク。深場でカツオの群れも編隊が大きく暴れるように動いており、まずまずの出だしの印象です。
2本目も同じ箇所に絞ってエントリー。更に雰囲気が戻ってきた印象で、ジビ級のキハダマグロが流れるように群れ、見上げると大きなキハダマグロも2匹、ハンマーも単体以降、4匹がまとまっているのを目撃。 深場でしたので、その先には降りていきませんでしたが、その下にも20匹ほどのまとまった影・形。
安全停止に入る頃には、またザトウクジラの鳴き声が響き渡るダイビングとなりました。
マザーボートに帰還していると、ザトウクジラがロカ・パルティーダにかなり近くまで寄ってきましたので、
ホエールシュノーケリングにもトライ。残念エントリーまで出来るチャンスが到来しませんでした。
その後3本目、4本目も同じような潜り方で勝負してみました。水深的には制限が厳しくはなりますが、ハンマーが動かず、該当エリアに居る事は確信に変わり、
結果的に終日流れの無い中では、ピンポイントでのダイビングで悪くなかったのかもしれません。
透明度:30m〜40m
水温:25度
ダイビング6日目ですが、ロカ・パルティーダも雰囲気は戻ってきたとはいえ、流れは弱いまま、そして、まだまだ深場にしか大物が見えてこない事、そして親子クジラとのホエールスイムのチャンスを天秤に掛けて、ダイビングの最終日は、サンベネディクト島にもう一度戻って、親子鯨のチャンスに賭けてみることになりました。
朝一番にキャニオンにアンカリングして、まずはダイビング。 ダイビング後のインターバルに鯨待ちの計画です。
エントリー後、流れがクリーニングステーションのあるドロップ側とは流れが逆でしたので、棚上の砂地上と、棚の南西側にハンマーの存在を意識してコース取りをいたしました。 セオリー通りに複数の近距離ハンマーが、砂地側でも、ドロップオフの極でも出て来てくれ、さらには他とは一回りも大きい個体のハンマーも目撃する事が出来ました。
1本目のエキジット後、幸運にも、念願だったザトウクジラの親子がバレンティーナ号近くで確認でき、すでに用意の出来ていたお客様からバレンティーナ号から直接、ホエールスイムにチャレンジ!
続いてご用意できたお客様もディンギーにて、極力音を立てないように歩み寄っていきました。
お客様達も、なんとか動画の撮影にも成功したようで、ほっと一安心しました。
もう1本ダイビングで潜り終えるまで、親子鯨とのホエールスイムのチャンスを伺ってみましたが、残念、遠くか深めに移動してしまった様子。
その為、この後のダイビングポイントをボイラーに移して、あちらでの鯨の様子に改めて期待する事に。
バレンティーナ号の移動に先立って、ディンギー2艇でも鯨を探しながら、ボイラーに向かってもらいました。
ボイラー近辺にも鯨は目撃できましたが、難しいものでホエールスイム出来るくらいの距離を保つことが出来ません。
その間、イルカの群れが、ボイラー沖で、バレンティーナ号と帆走してくれました。
とっても嬉しいのですが、むしろダイビングまで、待ってて欲しいのが正直なところです。
先立ったディンギーも、最大限粘って待ちましたが、諦めてバレンティーナ号に帰ってきました。
ランチ後に、ボイラーでダイビング。
相変わらずのマンタが優雅に周回してくれますし、潮上になる北側の深場はマーキーな透明度。
これは、ハンマー期待できると思い、水深を落して待ち始めると、案の定、ハンマーが様子を伺うように寄ってきては去り、
次のハンマーが寄ってきては去りを繰り返し、群れとしては出逢えなかったものの、このポイントでもハンマーに近距離で遭遇する事が出来ました。
透明度:15m〜30m
水温:25度
※今回の写真はお客様から御借りしました。
Muchas Gracias!!!
報告者 ロレンソ、ペドロ、ルイ
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執筆者
赤川 紫珠子
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