現地からの最新情報
メキシコ・ラパス
インフルエンザの流行について(5月5日コルドバ厚生大臣他の記者会見)
2009.05.12
在メキシコ日本国大使館からの新型インフルエンザに関する最新情報になります。
WEBサイトより引用させていただきました。
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平成21年5月5日
メキシコ在住の皆様へ
在メキシコ日本国大使館
領事部
TEL: (55)5514-4507
FAX: (55)5207-7030
5日朝、コルドバ厚生大臣、カルステンス大蔵公債大臣及びエブラール・メキシコ市長が記者会見を行いました。以下、概要をお伝えいたします。
1.コルドバ厚生大臣
(1)866の検体から新型インフルエンザを検出、うち840名が生存、26名が死亡。最も感染の多い年齢層は10歳〜19歳、最も少ないのは60歳以上。新型インフルエンザによる死者は4月29日以降確認されていない。
(2)政府の所有する抗ウイルス薬は、従来の備蓄100万個に加え、41万個の購入分と40万個の寄付分を合わせて、181万個。
(3)ヨーロッパの感染の広がりを受けて世界保健機構(WHO)が警戒レベルのフェーズ6への引き上げを検討しているが、当国状況は落ち着く傾向。
2.カルステンス大蔵大臣
(1)新型インフルエンザによる国内経済への影響は、GDPの0.3〜0.5%と見積もられ、2009年第2四半期がもっとも影響を受け、その後は回復に向かうと思われる。新型インフルエンザ流行に対応するための次の緊急経済支援を計画。メキシコ市のマクロ経済への影響は、GDPの0.5%の減少により1,000万ペソの税収減少が見込まれるも、新税の導入はしない。5月、6月の失業を食い止めるため、雇用主に対しメキシコ社会保険庁(IMSS)の支払を20%削減(2ヶ月で3.5万ペソまでの制限付き)。
(2)企業に対しては、2009年の間、法人所得税(ISR)の還付分を従来の年一回から毎月とする。レストラン、ホテル、娯楽産業に対しては、連邦政府が今次事態による損失の25%を補償。航空会社に対しては、4月から6月の間、メキシコ領空通過税を50%割り引く。大型客船会社に対しては、5月から7月まで、港湾使用税を50%割り引く。観光促進基金を設立する。特定の産業に対しては、中銀及び国営投資公社(NAFINSA)と連携の元、特に影響の大きい地域に対して支援を行う。NAFINSAは中小企業支援として、50億ペソまでの新たな貸付けを保証する。中銀は、支払のリスケを行い、労働資本を増強し、航空会社を支援し、貸付けラインを増加する。地方財界は、豚肉の消費に危険はない旨の広報活動を行う。
3.エブラール・メキシコ市長
(1)昨日までに、メキシコ市の病院において8,621名の患者に対応し、うち3,511名がインフルエンザを含む何らかの呼吸器疾患と診断。
(2)6日から市内のレストランの再開が予定されており、引き続き一連の衛生対策を実施(当館注:例えばレストラン内では各テーブルの間隔を2.25m以上離す必要があり、バー設備がついているレストランは営業ができないなど、通常の営業は依然制限されている)。中・高等教育機関(メキシコ市では、メキシコ市自治大学(UACM)とメキシコ市政府高等学校網)の再開準備が進められており、7日再開を目途に、今日から徹底した清掃活動を実施。メトロバスなど公共交通機関でも清掃活動を実施する予定。
(3)メキシコ全国、特にメキシコ市の経済は打撃を受けているため経済再活性化計画を策定することを目的として市経済再活性化委員会を設立。
(4)(既に、メキシコ市は通常の活動に戻る時期にあるのかどうかとの記者の質問に対し)メキシコ市では新たな死者は出ておらず、感染者数の減少も見られることから、通常の生活に戻りはじめることが出来るものの、それは段階的に行われる必要がある。
なお、インフルエンザの流行に関する「大使館領事部からのお知らせ」は、当館ホームページ(http://www.mx.emb-japan.go.jp/index-jp.htm )にも掲載されています。
また、日本語での豚インフルエンザに関する情報は、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp)をご参照ください。
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執筆者
赤川 紫珠子
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