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パプアニューギニア・マダン
ニシキテグリの独り立ち
2017.09.15


今シーズン「ニシキテグリが見たい!」というゲストが増え、
桟橋を潜ることが多くなりました。

ニシキテグリは昼間は全く見られないのですが、
夕方18:30ころから出てきます。

場所は桟橋下の直径60cmくらいのエダサンゴの中で、桟橋下ではここしか
見つけられていません。

周りはサンゴが多く生えているので、限られたがれ場で座って
観察することになります。畳1畳くらいの範囲しかスペースがないので、
連れて行けるゲストは最大で3名。

先日4日連続ニシキテグリを見に行ったのですが、
やはり大潮にバンバン産卵を行なっています!

産卵はまずオスがメスにちょっかいを出すようにアピールします。
一緒のサンゴにいるミスジリュウキュウスズメダイに邪魔されたり、
メスに拒まれることもあるのですが、
それを乗り越え、意気投合すると、2匹がサンゴからスーッと浮上して、「ピュン!」離れた瞬間に産卵がされます。
卵は透明で目に見える大きさでした。

産卵は2匹ですが、1匹だけがスーッと浮上してくることがあります。
求愛産卵するわけでもなく独り立ちするんです。なぜなんですかね?

しかも浮上して、安全停止することもあります(笑)
暗闇でスポットライトを浴びてる姿はまるでムービースター!
みんなの注目の的です。

ライトに興味があるのかライトに寄ってきて、
あまりに近すぎてピントが合わないこともあります。

僕は他でニシキテグリを見たことがないので、
これが普通かと思ってたんですが、

「こんなニシキテグリいないよ!」とお客さん。

マダンのニシキテグリはまだ見つかったばかりで、
ライトや人間を怖がらないからこういう現象が起きるのでしょうね。


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執筆者
中村 哲也

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PADIインストラクター
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